刺青/和彫りの料金はいくら?|五分袖〜九分袖・背中一面は100万円は本当?
こんばんは!ささみです。先日に引き続き、『タトゥー/刺青の料金』についてのお話をさせて頂きますね!
前回の記事『刺青(タトゥー)の料金・値段の相場|言い値って本当?サイズ別の徹底解説!』では、刺青・タトゥーの大きさごとの料金/値段や、『タトゥーって言い値なの?』といった内容の解説を行いました。
今回は、大きな作品…それも和彫りをメインに解説。これから和彫り(胸〜腕の五分袖…等)を検討されている方など、是非参考にして頂ければと思います。
はじめに
今回お話する内容の注意点、あくまで『私が不特定多数のタトゥースタジオ/彫師のHPを調査した平均値』だとお考え下さい。
当スタジオ/彫也のお話…ではなく、あくまで一般的なお話として展開していきますので、その限りではないタトゥースタジオ/彫師様も勿論いらっしゃいます。
また、彫也の施術料金については、『PRICEページ』に記載がありますので、施術/カウンセリングをご希望の方はこちらのページをご参照下さいませ。
刺青(和彫り)の料金について
まず、読まれている方にお伝えしたいのが、『一般的に、刺青の値段は時間/工数で決まる。』ということ。つまり大きな作品の場合は、『施術時間×1時間ごとの料金』という料金設定になっています。これを通称《時間彫り》と言います。
普通サイズのタトゥーであれば『ハガキサイズで◎万円〜◎万円ね!』という形になりますが、『大きな作品(特に和彫りのような)の場合は、時間彫り』。まずはこれを念頭に置いた上でご説明していきましょう。
【補足】どうして和彫りは時間彫り?
和彫りのような大きな作品に『時間彫り』を採用する理由は、大きく2つあります。
- 施術部位の面積が、人によって大きく異なるため
- 施術内容により、同面積でも施術時間が異なるため
例えば『背中一面を使って、龍を彫って欲しい!』と言われた場合、その方が大柄な方なのか、小柄な方なのか…それだけで施術時間は10時間以上変わることも。また同じ面積の部位であった場合でも、《細かく繊細な絵柄》と、《荒くダイナミックな絵柄》では両者で工数も大きく異なります。
そのため、和彫りに限らず『大きい作品は、時間に対して値段が発生する』ことを覚えておくとよいでしょう。
(—ちなみに、料金は一括払いではなく、当日に施術した時間分を都度支払うのがメジャーです。)
【例外】時間彫り≠一彫り?
これは洋彫りではなく主に和彫りにおける文化ですが、『時間彫り』とは異なる、『一彫り』という形式で行っている彫師/スタジオ様もいらっしゃいます。一彫りは一施術の最小単位として用いられ、下記のような例が挙げられます。
- 45分=〇〇円
- 手の平サイズ=〇〇円
多くのケースがありますので紹介は仕切れませんが、ともかく『1時間の時間彫りを採用せず、自身の設定した料金単位で施術を行う彫師さんもいる。』ということだけ覚えて下されば!詳しいことは各スタジオさんに尋ねるのが一番良いでしょう。
(—ちなみに、NINE STATE DESIGNでは”時間彫り(1時間=12,000円)”という形です。
和彫りの大きさごとの料金について
まずは時間彫りを彫師さんの平均値『10,000〜15,000円/1時間』だとして、施術時間は下記を仮定しましょう。
- 胸〜腕:三分袖|15〜18時間
- 胸〜腕:五分袖|18~24時間
- 胸〜腕:七分袖|24~28時間
- 胸〜腕:九分袖|28~35時間
- 背中抜き彫り|30~40時間
- 背中額彫り|40時間〜65時間
とすると…平均的な価格は下記のような形になりますね。
- 胸〜腕:三分袖|15〜27万円
- 胸〜腕:五分袖|27~36万円
- 胸〜腕:七分袖|36~42万円
- 胸〜腕:九分袖|42~53万円
- 背中抜き彫り|30~60万円
- 背中額彫り|40〜100万円
あくまで一例、参考にもならないような金額で申し訳ありませんが、それくらい本当に大きさだけでは何とも言えないのが正直なところです。和彫りで最も人気な『背中一面+胸〜腕:両腕七部袖』の場合は…90〜170万円くらいでしょうか。
手彫りは高い?
余談にはなりますが、和彫りを彫る場合には主に『マシン(機械)彫り』と『手彫り』の2つの手法があります。手彫りの方が彫り進めるのに要する時間は長くなりますので…それに伴って料金も高くなります。しかし、マシン彫りには出せない色の深みや味がありますので、こればかりは好みの世界です。
施術前に正確な値段を知る方法
上記の表を見ていただくと『彫る部位だけでは値段は分からない。』と言うことがお分かり頂けましたでしょうか。しかし、もう少しばかり正確な値段を事前に知ることは可能です。
それは、『彫師さんのところへ伺い、打ち合わせ/カウンセリングを行うこと。』です。彫りたい絵柄や部位を伝え、どんな構図や絵柄にするかをしっかり伝えると、『大体◯万円〜◯万円くらいだと思うけど大丈夫?』と、施術前に少し正確な値段を聞くことは可能。
そう、結局のところ『彫師さんに聞くしか分からないよね。』というお話でした。
まとめ/最後に
今回は、和彫りの料金について詳しく解説致しました。最後に私、ブログ担当のささみが申したいのは…『それでも刺青/和彫りは、値段で決めて欲しくない。』ということでしょうか。『安いからあの彫師さんにしよう。』『お金がないから、七分袖がいいけど五分袖にしよう。』といったお考えは、決して刺青には持ち込まない方がいいと思っています。自分が入れたい刺青を、彫ってもらいたい人にお願いする…これに尽きます。
あなたの刺青/和彫りが、一生好きで入れる素敵な作品になりますように、ささみでした!