指、唇裏、手のひら、首などの特殊部位へのタトゥーについて
皆様、こんばんは。
大阪 日本橋のタトゥースタジオ「NINE STATE DESIGN」の彫也です。
今回のBlogは指、唇裏、手のひら、首などの特殊部位への施術についてご説明していこうかと思います。
特殊部位へのタトゥーについて
昨今、SNSやネット情報の普及により様々なTattooの画像や写真などを目にするようになりました。
また、有名人の方などが指や手のひらなどの特殊部位へのTattooを披露することによって、そんなに頻繁にというわけではないですがここ数年特殊部位への施術のお問い合わせが増えたような気がします。
この特殊部位へのTattoo、腕や足など通常部位への施術よりも気をつける部分や知っておくべき部分が多々あります。
ここでいう特殊部位というのは、指や指の側面、手のひらなどの角質に近い部位や、唇裏などの粘膜部分、首正面や耳などの皮下脂肪が少ない部分などの部位を指します。
特殊部位へのタトゥーはインクが定着しづらい
特殊部位へのタトゥーは、通常の皮膚ではなく角質付近や粘膜への施術の場合が多いです。
近年、業界全体の技術向上や使用する道具の進歩などにより、10年前とは比べ物にならないくらいタトゥーのクオリティというのは高くなりました。
それにより、定着させるのは不可能と思われていた部位への施術もある程度可能にはなったとは思います。
それでもやはり、通常部位と比べると特殊部位はタトゥーの定着が困難だと感じます。
タトゥーの施術というのは、簡潔に言うと肌の層をとらえてインクを定着させる行為になります。特殊部位(角質や粘膜)への施術の場合、前記の肌の層をとらえるという部分が困難もしくは不可能という場合が多いです。
または、日常生活やご自身のお仕事などで水仕事を避けて通れない箇所などは、治癒が非常に遅くなる場合や通常のアフターケア方法ではなかなか治癒しない場合などもあります。
特殊部位へのタトゥーの施術例
当スタジオでは、指、唇裏、耳、首(正面など)、首から上の箇所、股間付近、手のひら、足の裏etcなどの1度の施術ではタトゥーの定着が困難と判断する部位を特殊部位としています。
カウンセリングなどでこの特殊部位へのタトゥーの説明の際に使用させて頂いている海外のサイトがあります。
まずはこちらのサイトより画像をお借りして特殊部位へのタトゥーの説明をしていきます。
指(側面)のタトゥー
このように、指の側面は角質に近いため1度の施術では定着は困難とされています。
指の側面で1番ご依頼希望が多いのは、文字(レタリング)です。
経験上、やはり1度で定着させるのは困難なため、オーダーをお受けした際には必ずもう1度ご来店頂くことを約束させて頂いてからのご対応となります。
唇裏のタトゥー
こちらの部位は皮膚ではなく粘膜のため、やはり経験上でも1度で定着させるのは困難です。
あと、個人差はありますが基本的には範囲の狭い部位になるため対応できるデザインがかなり限られてきます。基本的には文字(レタリング)が大半かと。
手のひら(掌)のタトゥー
こちらの部位も角質部分になるため、1度の施術では定着が困難とされています。私も過去数回対応させて頂きましたが、2回以上彫ってやっと最低限残ってくれたというような感じでしたね。最後に手の平に彫らせて頂いたのは4〜5年前なので今やればもう少し定着できるような気もしますが...
当スタジオでの特殊部位への施術例
それでは、ここからは当スタジオもしくは彫也がゲストワーク先で対応した特殊部位への施術例を少しご紹介。
最近対応させて頂いた例なので、完治後の写真がまだありませんが完治後の写真も機会があれば今後ご紹介していこうと思います。
耳(耳側面・耳たぶ)へのタトゥー ファイヤー 炎 ライン 女性
こちらの女性のお客様はもうかれこれ7〜8個のタトゥーを担当させて頂いていいる常連様。
1度はこの耳への施術はお断りしたのですが、どうしても!という熱意とこの箇所への施術の際のリスク、必ずもう1度お越し頂くといった事をご了承頂いたので対応させて頂きました。
現在のピアスホールにタトゥーのラインが被らないようにフリーハンドにてデザインしました。
追記:先日お友達をご紹介いただいた際に治癒後の状態を拝見できましたが、見事に綺麗に残っていました。それはもう綺麗に(笑)
写真を撮り忘れたのが悔やまれます...
唇裏へのタトゥー 文字 レタリング 女性
こちらの女性のお客様はご新規の方で、お電話の段階で「唇裏はお断りするかもしれない」という事をご了承頂いてからカウンセリングにお越し頂きました。
カウンセリング時にかなりの情熱(笑)をぶつけられて、全てのリスク、必ずあと1回以上お越し頂くというのを快くご了承頂いたのでご対応させて頂きました。
持ち込みの画像があり、画像同様に手書き風のフォントであえてラフに入れたいとのことでしたので、画像のような文字にしました。
ちなみに画像は2回目の施術後の写真となります。
指へのタトゥー 漢字 外国人 男性
こちらの施術例はゲストワーク先のアメ村GOOD TIMES INKにて対応させて頂いた外国人男性のお客様です。
自分は英語をあまり話せないので英語での対応は全てオーナーマネージャーのJACK氏に通訳・対応して頂きました。
指に施術する際の今後の注意点諸々を了承頂けたので施術させて頂きました。
ちゃんと治ってくれているといいのですが...
首(正面)へのタトゥー 持ち込み 男性
こちらの男性のお客様は現在両腕の大掛かりなタッチアップを進行中で、その合間に「首にも彫りたい」という事で対応させて頂きました。
持ち込みデザインで、かなり細かいのでちょっと過剰にリスクや注意点についてご説明させて頂きましたが、全て了承して頂いたので施術の運びとなりました。
ちなみに13と首周りのレタリングは他店作品となります。
先日、腕のタッチアップの続きの際に治癒状況を拝見しましたが、やはり完治後に色飛び・滲みが出そうな感じだったので完治後にもう1度軽く直しを入れる方向になっております。
痛い箇所への再施術、申し訳ない...
まとめ
以上、今回は特殊部位へのタトゥーの施術について色々ご紹介・ご説明させて頂きました。
いかがでしたか?
このように、通常部位(腕、足、背中などの一般的なタトゥーの施術部位)以外への施術には、通常よりも気をつける点やお客様側が知っておくべき点などが多々あると思います。
特殊部位へのタトゥーをご希望されている方々は、まずはお願いする予定のスタジオがその部位に対応してくれるかどうか、そして対応してもらえる場合はスタジオ側の意見をしっかりと聞き、それに従ってキチンとアフターケアや治癒後の確認などを必ず行うというのをお勧め致します。
最後に
NINE STATE DESIGNでは基本的には新規のお客様への特殊部位への施術はお断りしております。
ただ、全てお断りするというわけではなく、まずは一度カウンセリングにお越し頂いてお会いさせて頂いてからリスクやスタジオ側からの要望などをご了承頂けたお客様へはご対応させて頂く場合も多々あります。
特殊部位へのタトゥーをご希望の場合は、まずは一度お問い合わせ下さい。
その際のお問い合わせは、お電話でのお問い合わせが1番スムーズに話が進むかと思います。
それでは皆様、また次回のブログにてお会いしましょう!
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